あさイチの自殺対策特集を見て、夫婦のコミュニケーションを考えた

今朝のあさイチの自殺対策特集はとても勉強になりました。
日本はとても自殺率が高く、自殺は誰の身近にも潜む危険だということです。
特に女性の自殺率は世界で第3位みたいです。
正直自殺は男性のイメージが強いので、そんなにたくさんの女性も自殺しているのかと驚きでした。

番組では、男性の自殺と女性の自殺、ふたつ別々にわけてケースを紹介していました。
やはり男性と女性では自殺に至る過程は違うということです。

男性の場合、自殺に至るまでの期間は約4年です。
仕事がうまくいかないなどの理由で、悩み始めてから早くに亡くなってしまうようです。
女性の場合、周りの人たちとの人間関係に長い年月悩み続けて、死に至るということです。約8年です。

この番組を見ていて、日本における夫婦関係のありかたが、自殺を増やす要因のひとつになっているのではないかと感じました。

自殺した男性のケース
仕事が忙しくなり、元気がなくなります。
奥さんとの会話も少なくなります。
更に忙しくなり、寝ている間にも仕事の電話をするようになります。
奥さんはそれがたまらなく嫌になり、ケンカをするように。
どんどん夫婦間で会話がなくなり、奥さんが思い切って話をしようと切り出したその日、旦那さんは自殺したということです。

これを見ていて、「男と女の違い」が夫婦にすれ違いを生み、この悲劇が起こってしまったと感じました。
男と女は考え方・感じ方に違いがあり、それが様々な問題を起こすのは周知の事実だと思います。(もちろん全ての男女にあてはまるわけではありません)
一般的に男性はあまり自分のことを話したがりません。
http://www.men-joy.jp/archives/34597
こういうサイトなどにも書いてありますが、大事なことほど男は自分の中に隠しておこうとします。
なので、仕事の面でうまくいかなくなればなるほど無口になると思います。
そして女性は一般的にコミュニケーションをとらないとストレスがたまります。
何も話してくれない旦那さんに不満をもつようになるのではないでしょうか。

更にこの男性の仕事が忙しくなると、家にいても仕事ばかりになります。
多くの女性は、旦那さんが仕事ばかりに夢中になって、家庭や自分を顧みないのをとても嫌がります。
仕事と私どちらが大事なの的に。
なのでこのケースの奥さんも、旦那さんの仕事の電話に対して怒るようになります。
本当は支えてもらうべき奥さんからも責められるようになります。
家の外でも中からも責められ、居場所がなくなった男性は遂に自ら命を絶ちます。
これはまさに男女の違いが悪い方に転がった典型的な例だと思います。
どちらもはじめは相手を思いやっていたのに、少し歯車がかみ合わなかったためにどんどんお互いの溝が深くなっていきました。

もう少しお互いの性差について思いやればいい方向にいったかもしれません。
ではどうすればいいか。
例えば、男は仕事などのトラブルがあっても、一旦自分の中だけに留めて奥さんに話したがりません。
奥さんとすれば、いろんなことを旦那さんと共有したいから、仕事のことを話してほしいはずです。
なので男は自分の中で一人で考えたい欲求を我慢して、奥さんに話すようにしたほうがいいと思います。
先ほどの例で、旦那さんの仕事の電話に対して奥さんが怒りましたが、初めから旦那さんが仕事について色々コミュニケーションをとっていれば防げたのかもしれません。
では奥さんはどうすればいいかというと、男性はなかなか悩みを話したがらないということをわかってあげてはどうでしょうか。
http://www.men-joy.jp/archives/34597
こちらにもある通り、男性は安心感があればきっとそのうち奥さんに話すはずです。
それを焦って、責める態度をとると、ますます男性は奥さんと話す意欲がなくなっていきます
焦らずに優しく支えていて欲しいと思います。


女性の自殺のケースはどうか
女性は周囲との人間関係で鬱になることが多いみたいです。
長い間悩み続けるということです。悩んでから自殺まで約8年です。
番組ではこの女性と旦那さんがとの関係は触れませんでしたが、よくあるパターンが読み取れます。
女性はきょう一日にあった出来事などを逐一旦那さんに報告したいものです。
そうやって小さな悩みなどを共有していきたいと思っています。
ところが男は小さなことでいちいち話をすることを嫌う人が多いです。
旦那さんが話したがらないと、奥さんは話すことが嫌になり、少しの悩みもひとりで抱え込んでしまいます。
小さな悩みも積もり積もると大きなストレスになります。
だから、女性のうつ病を少しでも防ぐためには、旦那さんが普段から積極的に奥さんと話をして、愚痴を聞くのが欠かせないと思います。


あさイチを見ていて、自殺問題に共通しているのが、コミュニケーション不足だと思いました。
上の例の自殺した女性は、親にも悩みを相談しなかったということです。
親に心配かけたくなかったと。
しかしその親御さんはインタビューで、なんで自分は助けてあげられなかったのだろうと自分を責めていました。
結果的に自殺した女性は親に多大なダメージを与えてしまったのです。
親に悩みを話して、その時に少しの迷惑をかけるだけで、悲劇は防げたかもしれません。

本当に、悩みを人に話してみるっていうのがとても大事だと思いました。
ゲストの室井佑月は、人は悩むと選択肢が見えなくなって、ひとつのことしか考えられなくなると言いました。
でもそれを人に話すだけで、こうしたらいいんじゃない?とか、別の方法が見えてくると。
一人の人間が考えられることなんてたかがしれています。
自分だけで考えた解決策など大したことがないのです。
絶対に悩みは人と共有したほうがいいなと思います。
スタジオに来ていた専門家も、悩みが深くなったら、専門機関に相談するのが一番だと言っていました。
病院や治自体が一緒に対策を考えてくれるところもあるみたいですから。
ただ、そういった組織が充実していない場所もあるということですので、やはり身近な人にまずは相談することが大切ですね。
番組に送られてきたFAXでも、悩みは家族だからこそ話さないという意見がありました。
悩みを人に話すというのは簡単そうで簡単ではないのですね。
日本における家族のコミュニケーションはどうなっているのか、とか考えてしまいます。
あさイチは考えさせられる特集が多いです。