エジプトの気球事故のJTBの会見を見て思ったこと。謝罪会見の違和感。

エジプトで痛ましい事故が起きてしまいました。
旅行会社のJTBが会見で謝罪をしていました。
気球は危険を伴うレジャーなので、なぜJTBはこんな危ないことを客にさせるんだ!との意見もありますが、気球は一般的に行われているツアーですし、JTBとしてもわざと客を危険にさらそうとしたわけではありません。


話は変わりますが、それにしても、企業や組織が不祥事を起こすと、謝罪会見をやりますが、何となく違和感を感じる時があります。
全員で頭を深く下げて、まるで被害者のような顔つきで、時には泣きながらごめんなさいするあれです。土下座することもありますね。
不祥事が起きたら、原因と賠償責任と改善策を整然と提示する必要があると思います。
しかしよくある謝罪会見だと、細かいことはわからないけど、とりあえずすいませんでした!って感情に訴えてきますよね。
テレビの視聴者の側もそれを求めているのですかね。
不祥事を起こしたのに頭を下げないと、なんだあいつは!誠意がない!って怒り出すのでしょうか。
謝っている姿を見たい人たちは、具体的な改善策はどうでもよくて、誠心誠意頭を下げているのを見られれば満足なのでしょう。

でも頭を下げれば謝罪が済むという風潮があるとすると、頭を下げる側からすれば楽な話ですよね。
とりあえず頭を深く下げて、申し訳なさそうな顔して、できればうそ泣きでもすれば、それで丸く収まるわけですから。
何を聞かれても、すいませんでした!って言ってその場をやり過ごせれば、のど元過ぎれば熱さ忘れるですから。

感情の面ばかりが強調されて肝心なところがはっきりとしない日本の会見は、僕は変な感じがします。