辞任するローマ法王ベネディクト16世ってドイツ人なのに、カトリック界に君臨してたの?という疑問
出典 asahi.com
ローマ法王ベネディクト16世(85)が退位すると表明したみたいですね。
ローマ法王は事実上の終身職で、自ら退位を申し出るのは1415年退位のグレゴリオ12世以来ということです。
後継者を決めるコングラーベはこれから話題になりそうですね。
ところでベネディクト16世はドイツ人だそうです。
あれ?ドイツって、プロテスタントの国だよな?
どうしてドイツ人がローマ法王?
って疑問に思って調べてみると
ドイツ
カトリック30%
プロテスタント29.9%なんですね。
ほぼ半々でした。
これは自分のイメージと大きく違っていましたね。
そこでキリスト教が多数派の国での、各宗派の割合を調べてみました。
フランス国家はカトリック教会の長姉とも言われています。
ただ、1981年には71%のフランス人がカトリック信者であると答えていたが、1999 年にはその率は53%になりました。
また、毎月教会に参列する人は1981年には18%だったが、現在は12%で、毎週参列する人は8%以下です。
フランスは宗教離れが最も進んでいる国のひとつで、カトリックに形だけ属してはいるが、教会には通っていない人が多いみたいです。
その点では日本に似ているかもしれませんね。葬式仏教ですから。。
アメリカではプロテスタントが主流である。プロテスタントにも色んな宗派がある。
旧来の主流である伝統的な主流派プロテスタントの信者の数は現在では全体の18%
これに対してエバンジェリカルと呼ばれる原理主義的なプロテスタントの信者の数が26.3%を占め、主流派プロテスタントを圧倒するまでになっている。
イギリス
英国イングランド国教会51%
カトリック13.6%
英国イングランド国教会とは、イギリス独自のキリスト教です。
一昨年結婚したウィリアム王子の結婚式は見た方も多いと思いますが、イングランド国教会式の結婚式です。
スペイン
カトリック70%
プロテスタント1%弱
無宗教25%
スペイン人の大多数はカトリック教徒ですが、大抵の人々、特に若い世代は結婚前の性交渉や性的指向、避妊に関して教会の保守的な道徳の教理を無視しています。
フランスと同じ宗教観です。カトリックの戒律はあるけど緩いというところは、ほんとに日本の仏教に似ていますね。
カトリック教会でも、禅を取り入れているところもありますからね。
ローマ法王のおひざ元のイタリアは、敬虔なカトリックが多く、ミサも欠かさない人が多いです。
デンマーク・スウェーデン・フィンランド・ノルウェー
北欧4国はみんなプロテスタントの国です。スウェーデン70%でその他3国は80%を超えています。
ついでに、アジア諸国はどうかといいますと
アジアでは、韓国はかなりキリスト教の普及している国です。
現大統領イ・ミョンバクもキリスト教徒ですね。
フィリピンは東ティモールを除けば東南アジア唯一のキリスト教国です。
キリスト教はスペイン植民地時代に広まりました。
日本
カトリックとプロテスタントを含めて1%
カトリックが約45万人、プロテスタント諸派が計約65万人です。
日本はまだまだ仏教が主流ですね。
このように調べてみると、キリスト教はその国によって全然違う信じられ方をしていることがわかりました。
アメリカの場合は、特に大統領選挙の時にはテレビで毎日のように宗教の話題がでます。
共和党のロムニー氏はモルモン教だということでそのことが選挙のゆくえを左右するといわれていました。
日本ではあまり意識しませんが、宗教が強い国では、政治が宗教に非常に影響を及ぼします。